アルチュール・ランボー夏の青い宵に 僕は行くだろう、小径をとおり、 麦の穂につつかれ、こまかな草を踏もうと、 夢想家の僕は、草の夕べの冷気を足に感じ、 風にあらわな顔をまかせたまま。 僕は話すまい、何も考えまい、 しかし無限の愛が魂にこみあげてくるだろう、 そして、僕は行こう、遥かに遠く、ジプシーのように、 自然の中を、女の人と一緒のように幸せに。 (アルチュール・ランボー 『感覚』より) ----------------------------------------------------------------- ジャンル別一覧
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